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フィリピン3話

午後になり、舟で採集ポイントに行く

舟に揺られる事約30分程度。
そこはまた違う島、海がきれいでとても澄んでいる。
海に潜るとそこはサンゴと魚の楽園と言った感じ。
ミドリイシやコモンのハードコーラル、チジミトサカのパープルやカタトサカ類のソフトコーラル、
ハタゴイソギンチャクやシライト等のイソギンチャク類、
その他ではカイメンの仲間、ヤギの仲間、海藻類等。
魚の量もすごかった。
漁師たちは各自適当に潜り採集していた。
今回は時間もないので素潜り漁のポイントと思われる。
私は漁師達の採集方法に興味があり、観察していた。
水深は5mから落ちており、水面から見た感じでは25m程度からさらに落ちていると思う。
舟の底は約10~15m。
水底をはうようにサンゴの下や上の魚たちを追う。
見ていると薬物等いっさい使ってはいなかった。
皆うまく採集する。
片手で魚をおいながら、片方の手にしているアミに追い込んでいる。
道具や採集テクニックも皆が工夫しているようだ。
手にビニール袋を持ち、アミで採った魚を入れて持ち歩く(泳ぐ)
小さい舟のようなものに魚をキープしている者も居た。
私は時に水底から上を見上げ、時に漁師達と同じ水深で採集を観察した。
浅場の方に行き、面白いものを発見した。
たぶん、ウンバチと思われるイソギンチャクを良く観察すると何か小さい魚がホバリングしている。
1mm程度。
よく見るとクマノミの幼魚と思われる。
ウンバチにはクマノミは入らないはず。
もしかしたらイソギンチャクに入るサイズになり、
大好きなハタゴやシライトには親が住んでいて今はスタンバイしているのか、
このサイズではウンバチの隙間でホバリングする事により他の魚たちから身を守るすべなのか。
何種類かのクマノミたちがいた。
いくつか欲しいものも見つかったので舟に上がりボスに伝えてもらった。
村に戻り、採集してきた魚たちは酸素パックされていた。

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